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お客様事例

「大切なのは仲間集め」保護犬トレーナー・ポチパパが語る、写真集を自己出版した理由

大阪府富田林市で、噛み犬や凶暴犬種といった保護が難しい問題犬たちを専門に、リハビリトレーニングを行うポチパパこと北村紋義さん。

その活動は、YouTubeチャンネル「ポチパパちゃんねる【保護犬たちの楽園】」を通じて多くの人々に知られ、共感を呼んでいます。

そんなポチパパさんが、パブファンセルフのPOD出版サービスを活用し、保護犬たちの写真集を個人出版しました。本の収益は、彼らの命を救うための活動資金に充てられています。

今回は、ドッグトレーナーとして世間に広く知られながらも、それを辞してまで愛護活動に専念するポチパパさんに、その情熱の源や、商業出版も経験した上で個人出版を選んだ理由、そして本に託した「仲間集め」への想いを伺いました。

北村紋義(ポチパパ)さんと保護犬の写真1

北村 紋義(きたむら あやのり)。ドッグメンタリスト(問題行動犬専門家)、ドッグスクールポチパパ代表。

2012年から犬の愛護活動を始め、とくに難しい凶暴犬、問題行動犬、大型犬、野犬などの保護活動を始める。

犬の心理学、行動学を学び、数多くの噛み犬の矯正訓練、犬の問題行動改善トレーニングを経て、犬の問題行動専門改善ドッグトレーナーとしても活躍(トレーナーは多忙のため休業中)。力や恐怖による服従訓練などは一切行わず、おやつなどのごほうびも使用せず、正面から問題を持つ犬と向き合い、「リハビリトレーニング」という方法で、犬の問題行動を改善している。

YouTubeチャンネル「ポチパパちゃんねる【保護犬たちの楽園】」では、YouTuberとしても活躍中。

引く手あまたの保護犬トレーナーとなり、そして辞めた理由

――まずはじめに、ポチパパさんのプロフィールをお願いします。

大阪で、ドッグメンタリストとして、保護犬のシェルターと、問題行動犬のリハビリのためのトレーニングセンターである「保護犬達の楽園」を運営しています。

特に、噛み犬や凶暴犬種、野犬など、一般の愛護活動では難しいとされる子たちを専門にレスキューし、新しい家族を見つけるためのリハビリトレーニングを行っています。力や恐怖、おやつなどのごほうびに頼るのではなく、犬の心理と行動学に基づき、真正面から向き合うのが私のトレーニング方法です。

YouTubeチャンネル「ポチパパちゃんねる【保護犬たちの楽園】」では、犬のしつけにお困りの方々に向けた動画を公開しています。これらの収益、そして今回出版した写真集の利益は、すべて保護犬たちの医療費や活動費に充てさせていただいています。

――現在の活動を始められたきっかけは?

僕が犬の愛護活動を始めたのは、噛む犬や超大型犬、やんちゃな子など、世間が扱いにくい保護犬を助ける人がいないからです。保護犬にお金はどこからも出てこない。だから、誰も手を出せない犬を助けたいという愛護が僕のメインの考えなんです。

でも当時の僕は技術が足りなかった。だから、そういう技術を習得しないと助けられない。それで、独学で犬の勉強を始めました。言ってみれば、ドッグトレーナーとしてやっていたのは、愛護の技術を身につけるための武者修行だったんです。

ドッグトレーナーの資格も取り、その技術を広めようと、ホームページやブログ、SNSを使い始めました。そうしてYouTubeをやりだした途端、世の中に広まりすぎて、問い合わせが殺到するようになったんです。

国内どころか海外からも、いくらでも出すからやってくれ、という依頼が来るようになったんです。中国やフランス、アメリカの犬たちも直し始めていました。そのままでいれば、生涯安泰みたいな感じだったと思います。そして依頼を受けて、その収益を保護に回していたんです。

でも、依頼が増えすぎて、愛護の活動ができなくなってしまったんです。愛護を広めたいと思って始めたのに、ドッグトレーナー業が忙しすぎて、本当にやりたいことができない。もう本末転倒ですよ。

僕は収益もほしいですが、技術面が欲しかったんです。その技術も十分についたので、トレーナーとしては有名になったけど、ぼくのやりたい方向と変わってきてしまい、本当にやりたい愛護に集中するために、やめさせていただきました。

北村紋義(ポチパパ)さんと保護犬の写真2

現実を知り、問題行動犬を助けていこうと決めた

――そもそも犬を保護したいというお気持ちに行き着いたのは? 

今から15年ほど前、知り合いの飲み屋のママが飼っていた迷い犬がきっかけでした。めちゃくちゃ人を噛む子で、でも見捨てることもできず、ずっと庭に置いているような状態でした。ママ本人も家族も、お客さんも噛まれるので、みんな困っていたんです。

ちょうど犬を飼いたいと考えていた僕は、その犬を「俺が飼うわ」と言って引き取りました。でも、当時やっていた鉄工所で従業員やお客さんまで噛んでしまって、みんな病院に行かなきゃいけないくらいだったので、このままでは飼い続けられないと思いました。

どうにか治そうと、素人考えでオス犬だったからメス犬を一緒に飼えばおとなしくなるんじゃないか、と考えたんです。子犬のメス犬を保健所から引き取ろうと予約を入れましたが、うちの犬があまりにも噛みつくので周りに反対され、元の飼い主さんも気を使われて、結局子犬を迎え入れる前に、その噛み犬自体を元の飼い主さんのところに戻すことになりました。

そのうちに、保健所から「順番が回ってきました」と連絡が来たんです。でも、もう犬がいなくなったので、「必要ないです」と断ろうとしたら、「一度見に来てくださいよ」と言われて。見に行ったら、その子がもう可愛らしくて。結局、連れて帰ってきたのが、僕が本当の意味で犬を飼い始めた最初でした。

――そのつもりはなかったはずなのに、出会ってしまったわけですね!

その後も、保健所から二頭目、三頭目の犬を迎え入れたのですが、どれも問題行動を持つ犬ばかりでした。二頭目は3回も譲渡先から返された問題犬で、何も聞かされず引き取ってすごい苦労をしました。三頭目の秋田犬は、譲渡前のトライアル中に太ももをえぐれるほど噛まれました。

こうした経験から、問題行動を持つ犬がどれだけ大変か、そして彼らが最終的に殺処分されてしまう現実を知り、僕はあえて、そういう犬たちを助けていこうと決めたんです。

三頭目の秋田犬は凶暴で、連れて帰ったはいいものの、僕自身どうにもできませんでした。訓練士に相談しても「無理だ」と言われ、誰にも相談できない。だから、自分で独学で勉強し、我流でトレーニングをやり始めたのがドッグトレーナーとしての始まりです。

活動支援者の声から生まれた、保護犬の写真集

――今回、保護犬の写真集をパブファンセルフから個人出版されました。

愛護活動を続けるには、月間100万円ぐらいはいるんですよ。 その100万円を、どこかで稼がないといけないじゃないですか。

僕の場合はYouTubeの収益が膨らみましたが、活動に賛同してくれた企業さんが協力してくれたりもしています。で、他になにかないかと考えていたところ、支援者の方々から写真集がほしいという声をたくさんいただいていたので、検討し始めたという感じです。

――支援者の声がきっかけだったんですね。

でも、本格的に写真を撮り溜め始めたのは、今年の1月くらいからなんです。

高校時代は写真部でフィルムカメラを触っていて、限られた枚数の中で一か八かの勝負をするのが好きでした。なので家にあったデジタルカメラには消極的だったのですが、ある時、ちょっと使ってみようかと思って撮ってみたら、すごくきれいな写真が撮れることに気づいたんです。

でも、犬は動くので、どうしても目にピントが合いにくい。一番近い鼻にばかりピントが合ってしまうんです。それでちょっと高かったですけど、「瞳フォーカス」機能のついたコンパクトカメラを買って撮ったら、もう全然違いましたね。そこからどんどん良い写真が撮れるようになって、今に至る、という感じです。

写真を見た方々からは、僕しか撮れない写真だ、プロでも撮れないですよ、という感想をいただきました。

自分の愛犬なら、まあ自分でも撮れるじゃないですか。でも実際、構図を考えながら何匹もの保護犬をアップで撮ったり、表情を捉えたりするのは、本当に難しいです。こちらの姿を見つけると、相手をしてもらえると思って寄ってきてしまうので、自然な表情を捉えられなかったり。

1万枚くらいあったなかから選りすぐって、「これなら写真集にできるかな」と思って、出版の準備に踏み切りました。

「これはいける」個人出版実現までの紆余曲折と、POD出版との出会い

――パブファンセルフの「イージーモード」(※)をご利用いただいて、いかがでしたか?

以前、KADOKAWAさんからドッグトレーニングに関する本を3冊、商業出版させていただきました。そのご縁で写真集出版の相談をしたこともあったのですが、写真集はあまり売れないということで、出版のハードルが高いみたいです。プロの写真家でも自主出版で出される方が少なくないみたいですね。

でも、自費出版だと多額のお金がかかるし、やり方によっては自分でお金の管理や発送業務までやらないといけないので、本来の仕事があるからそんな手間はかけられません。うちのオリジナルグッズを作ってくれている企業さんにも相談しましたが、費用や在庫の問題で難しかったんです。写真集を作れるアプリをYouTubeで知って挑戦したこともありましたが、大きなファイルサイズの写真がアップロードできず、一度はあきらめていました。

そんな時に、Google検索でパブファンセルフのPOD出版を見つけたんです。これなら写真集が作れるんじゃないかと思って、進めてみたら「これはいけるわ」とわかったので、すぐにとびつきました。

――5月5日に撮影した写真が、5月13日には写真集として発売されるというかなりのスピード出版も実現されています。最初の本は、出版まではスムーズでしたか?

ずっとやりたかった写真集を出せるとわかったので、1冊目を出したいという思いで進めるのは早かったですね。最初は慣れなくても、説明通り写真をアップロードしていくことで何とか進めることができました。

出版にこぎ着けた時は「やったー!」という思いでした。ただ、今思うと、もう少しゆっくり見直せばよかったかなというのはありますね(笑)。写真への文字の入れ方や構成をもっと考えるべきだったなと。商業出版と違って個人で進めていると急いでしまいがちなので、データ段階での原稿チェックにはかなり時間をかけたのですが、見本誌で確認するとやはり誤字がありました。気をつけないとですね。

僕はイージーモードしか使っていませんが、自分で自由にレイアウトができるモードもあるとのことで、いつか挑戦してみたいです。

写真屋さんでも写真集やフォトブックを作れるサービスがありますが、パブファンセルフでは出版して、読みたい人がAmazonなどで買えるようになるというのはすごいことだと思います。興味を持ってくれた人に本を買ってもらって、感動を共有できるのは素晴らしいじゃないですか。

コツコツとやっていけば、何かに結びつくかな、という思いでやらせていただいています。

YouTubeや出版活動は、応援してくれる仲間がほしいから

――YouTubeのチャンネルメンバーシップへの返礼でも、POD出版を活用されているそうですね。そういう使い方があるのかと驚きました。

僕がやっているのは、写真を褒めてもらいたい、ということじゃないんですよ。世間にこういった保護犬がいること、このような愛護活動があること、そして「保護犬達の楽園」という施設があることを知ってほしい。こうした活動を支えてくれる、応援してくれる仲間が欲しいんです。

運営しているYouTubeチャンネルでは、それができ始めています。飼い犬の問題行動で悩んでいた人が、ドッグトレーニングの動画を観て助けられたことで、今度はこの活動を応援してくれる側に変わってくださったり、色んな方々に見守られて、深いつながりになれました。今回出版した写真集でも、そうした仲間が増えてほしいと思っています。

YouTubeのチャンネルメンバーシップで金銭的に応援してくださっている方々がいるのですが、愛護の活動で忙しくて、よそのYouTuberさんのように、なかなか特典やお礼ができていなかったんです。

そこで、視聴者さんから預かった犬を本格的なカメラで撮影して本にし、安価でAmazonで販売するサービスを始めました。これは本当に喜んでもらえていて、本の形になるなんて思ってもいないことと、泣くほど感動してくださる方もいるんですよ。

部数としてはそこまで出るものではないですが、ご本人にとっては宝物になります。僕は利益はいらないので、お礼みたいな感じですね。御社のサービスはこういう風にも使えるんだなと思って、ずっと続けていきたいと思っています。

YouTubeやSNSと一緒で、コツコツ続けていくことが大事なんですよね。続けていくことによって、何かを感じてくれる人が集まってくれるようになるだろう、という思いはあります。

わざわざ遠方からうちの施設に来てくれなくても、自分の地元で活動している人たちを応援したり、保護犬の里親になったりするような人たちが、世の中で増えていってほしいというのが僕の願いなんです。仲間集めなんですよ。

恥ずかしいと思わないこと。本を手にすれば大きな感動がやってくる

――今後のポチパパさんや「保護犬達の楽園」の活動展開について教えてください。 

出たとこ勝負でずっとやってきたから、あんまり先のことは考えていないんですよ。ただ、次の写真集は全体の構成やストーリー性をちゃんと考えながら作ってみたいですね。

例えば、本を横長の向きで縦に開く形にして、縦写真を3枚横に並べて組写真にしてみたりしたいんです。そうするとストーリーが出てくる。

あとは、スクエア(正方形)のサイズの本もいいかなと思っています。そうやって、自分の写真集を楽しみにしてくれる人を増やして、保護犬たちの楽園のことをもっと世間に広めていきたいですね。

彼らの表情や目線を捉えるのは、やっぱりすごく時間がかかるんですよ。ちょっと離れて、気づかれないように、落ち着くまで待って…。でも、僕が動くと「遊んでもらえる」と思って寄ってきてしまうので、その駆け引きも難しくて。

それから、以前モノクロの写真集を出したんですが、もっと高精細でシャープな写真にして、ページ数も多いものを作ってみたいですね。個人的には、モノクロの方が好きなんです。

――これからパブファンセルフで出版を考えている方々へ、メッセージをお願いします。

自分で本を出版することを、恥ずかしいと思わないことですね。 

他人が見てどう思うかは人それぞれだから、自分自身のベストのものを作る、そう思わないと世間にさらすなんてとてもできません(笑)。僕も、自分自身が良いと思った写真を集めて、自分のために記録として残したいと思って作りました。だから、恥ずかしいこともないんです。

他のサービスや作り方によっては大きな金額がかかるのを、ここ(パブファンセルフ)なら、サンプル書籍ひとつとってもすごく安く作れるわけです。そう思って飛び込んでほしいですね。自分で作った本が自分の手に届いて、それを開いたとき、もう、すごい感動がやってきます。それを味わってほしいです。

北村紋義(ポチパパ)さんと保護犬の写真3。写真集の第一弾を手にして
ポチパパちゃんねる【保護犬達の楽園】のひとコマ(YouTubeのページに移動します)

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