JTBパブリッシング 時刻表編集部 様|飛行機だけの時刻表を月刊でオンデマンド出版。3バージョン同時発売の理由は?

鉄道をメインとしてバス・航空・船舶など、日本の全ての交通情報を網羅する、月刊誌『JTB時刻表』を発行する、JTBパブリッシングの時刻表編集部。 2025年4月号で、前身である『汽車時間表』の創刊から100年という節目を迎え、 創刊100周年を記念した各種キャンペーンも実施中です。
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以前にご紹介した『JTB時刻表 千葉県版 2024』に続き、またしても時刻表編集部が、POD(プリント・オンデマンド)を使って新しい取り組みを始め、注目を集めています。2024年10月より月刊で『JTB時刻表 国内航空ダイヤ』『国際航空ダイヤ』『国内・国際航空ダイヤ』をAmazonや楽天ブックス、三省堂書店といったPOD書店で発売。PUBFUN(パブファン)は取次会社として、これらの出版・販売をサポートさせていただいています。
前回に引き続き、株式会社JTBパブリッシング 時刻表編集部の梶原 美礼 編集長に、出版の背景やエピソード、今後の展望などについてお話を伺いました。

「簡単にトライアルができるのは、PODならではです」
飛行機に特化した時刻表を月刊で出版
梶原編集長:2024年8月に『JTB時刻表 千葉県版 2024』を出版して、10月から月刊で『JTB時刻表 国内航空ダイヤ』『国際航空ダイヤ』『国内・国際航空ダイヤ』を出版したのですが、実は航空時刻表のほうが、やりたい企画として先に考えていました。2025年にJTB時刻表の創刊100周年という節目を控えていたので、時刻表関連でいろいろなことをやりたいという思いがあったんです。
以前は多くの航空会社さんが時刻表の無料冊子を作って配っていたのですが、数年前になくなってしまったことが、今回の出版の大きなきっかけになりました。月刊『JTB時刻表』の本誌にも国内・国際線のダイヤは載っているんですけど、年に2回、サマータイムの始まりと終わりに合わせてダイヤが大きく改正されるときに需要が伸びるので、そのタイミングで航空専用の時刻表を出したいという狙いがありました。
多くのメディアで紹介され、ネットでも話題に
梶原編集長:航空時刻表の発売タイミングでプレスリリースを出したのですが、お客様が「航空時刻表の本が出たらしい」と街の書店さんに駆け込まれたんですね。でも、ネット書店専売の本なので、一般の書店には置いていない。それで、書店さんからうちの出版営業部に「航空時刻表が店に入荷していない。情報も聞いていない」とものすごい数のお問い合わせをいただいたそうで、営業部から「なんですかPODって。なんで書店に置いてないんですか!」って怒られてしまいました(笑)。社内でもPOD出版という出版方法の存在を知らない人がたくさんいたんですね。
航空時刻表は読者層が全国に及ぶので、お客様からの反応も大きかったです。航空マニアの間でも、すごく大きな反響がありました。あとやっぱり「紙の時刻表はいいね」っていう声もいただきますね。ネットで同じ情報が見られるとしても、紙の本は一覧性が高くて使いやすいと。
3バージョン同時出版は、どれが売れるかわからなかったから
梶原編集長:航空時刻表を『国内航空ダイヤ』『国際航空ダイヤ』『国内・国際航空ダイヤ』の3バージョンで出した理由は、今までになかった本なので、どれが一番需要があるのか判断がつかなかったからです。なので、内容のデータはほぼ共通ですし、もちろんノンブルを変えたりなどの加工は必要なのですが、ひとまず全種類出してみようと思いました。
こうやって簡単にノーリスクでトライアルができるのもPODならではですね。もう少し売れ行きを見てから、今後どのバージョンを残していくか考えていこうと思っています。
いまこの時代にあえて紙の本で出版したことや、JTB時刻表が創刊100周年ということもあって、いろんなメディアに取り上げていただくことができました。
「事前の現物チェックなし」には戸惑いも
梶原編集長:ネット書店で販売する前に現物を手元で見られないのは、制作する側としては不安ではありましたね。
一般的な本だと、事前に印刷会社とのチェックの工程が何回もあるんですよ。でもPOD出版だと、基本的にデータを納品したらそれで終了です。間にPUBFUNさんが入ってくださっているのである程度の安心感はあるのですが、印刷されたものを事前に見ないままでお客様に届けるのは、出版社で長くやっている身からすると今でもドキドキします。
絶版書籍を復刊し、求めている人に届けたい
梶原編集長:今後は絶版になった書籍の復刊を考えています。鉄道の絶版本など、社内に眠っているコンテンツがいっぱいあるので、掘り起こしていければと思っています。
これまではPODオリジナル企画での出版でしたが、原価やハードルの低さを考えると、コンテンツがあるならPODでの復刊はとても良い手法だと思います。著者との契約などの必要はありますが、入稿さえできれば本を求めている人に届けることができますから。
(2025年1月、オンラインにてインタビュー)
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