ネクパブPODアワード2019 受賞者一覧
最優秀賞(賞金50万円)
「よこいしょういちさん」 著者:亀山 永子
寸評: 著者が手づくりの絵本をPOD出版した書籍です。ボランティアで読み聞かせをしている著者が手づくりした本は1年で800冊。これ以上の製作は負担と感じていたところに注文ごとに製造するPODの存在を知り、制作費用や在庫の負担がないことから、出版にチャレンジしました。横井庄一さんの生涯がモノクロの切り絵とやさしい文章でまとめられており、A4サイズの判型は読み聞かせにもぴったりです。
子どもたちに平和の尊さを語り継いでいくための絵本を出版し、より多くの人に届けたいという著者の想いは、社会的にも出版的にも高い意義があると評価されました。
優秀賞(賞金20万円)
「Python クラウド量子計算 QISKITバイブル」 著者:中山 茂
寸評: 既存出版社でも出版実績のある著者がPOD出版した書籍です。頻繁にバージョンアップがあるIT関連をテーマにした書籍は、著者が改訂版を出したくても、在庫を理由に出版社から出版を断られるケースもめずらしくありません。自分の著作なのに、出版時期や表紙なども自由に決められない点に不満を感じた著者が、POD出版のメリットを生かし、最先端のIT技術を解説した書籍を出版したことを評価しました。著者は、このほかにも多くの著作をPOD出版しています。
また、地方在住で現在70歳の著者が、自宅で出版活動に取り組んでいることは、出版意欲のある方々にとって大変励みになる事例であることも高く評価されました。
「似顔絵って難しいよね 似せるための観察方法と考え方」 著者: マジェリン&かっと
寸評: 似顔絵師の夫婦2人で制作した似顔絵の技術書です。A5判とコンパクトな判型ですが、似顔絵サンプルは150点以上が掲載され、似せるために必要な観察方法と考え方が解説されています。似顔絵教室で使う教科書ですが、アマゾンで販売すれば、より多くの方に読んでもらえるチャンスがあると思いPOD出版したそうです。
また、販売面から見ても、2018年1月の発売以降、日々コンスタントに売れているロングセラーであることが評価されました。対象期間内に700冊以上、約170万円の売上実績がありました。
「超簡単メガビタミン入門1」 著者:小西伸也
寸評: 分子栄養学という、一般の方には難解な内容を中学生でも理解できるようにと、手技治療院を経営する著者が解説した書籍です。難しい理論をわかりやすくするため、本文は対話形式で構成。例えを使って、気軽に読み進められるように工夫されている入門書です。また、本書以外にも次々に書籍を出版し続ける著者の旺盛な執筆力も評価しました。
販売面でも対象期間内に3200冊以上、約390万円もの売上実績、アマゾンでのカスタマーレビューの多さも評価ポイントとなりました。
「分子栄養学による治療、症例集」 著者:藤川徳美
寸評: 著者は広島県で心療内科クリニックを経営、出版社から書籍を出版した経験もあります。約15000人のフォロワーを抱えるFacebookで情報発信をしてきましたが、もっと多くの人に分子栄養学理論や治療症例を知ってもらいたいと考え、まとめたのがこの書籍です。総論と疾患ごとの治療例の2つに分けて構成されています。
販売面でも、2000円と健康関連書籍ではやや高価ですが、約2200冊、450万円以上の売上実績があった点が高く評価されました。
「アレルギー検査のミ・カ・タ」 著者:伊藤 潤
寸評: アレルギーを専門とする現役医師が、アレルギー患者への説明用に作った書籍。親しみやすいイラストも著者の手によるもので、すべての漢字にふりがな付き、オールカラーとていねいに作られています。POD出版サービスでは、執筆はもちろんのこと、表紙デザインやイラストなど、製作面のすべてを自分で手がける著者が多く、完成した書籍への満足度も高いのが特長です。この書籍も、著者自身が読者のためを思い、工夫しながら楽しんで製作した様子が紙面から伝わり、好評価を得ました。
「ビリー・ザ・キッド、真実の生涯」 飜訳:西川秀和 著者: パット・ギャレット
寸評: 飜訳者がSNSで購入者を募り、POD出版した書籍です。紙の書籍を出版するにあたり、自費出版は費用もかかるため、注文後に製造できるPOD出版を選んだとのこと。SNSとPOD出版という、新しい時代の宣伝方式と出版方式の組み合わせで効果を出した点を評価しました。あるゲームに登場するキャラクター「ビリー・ザ・キッド」から、史実にも興味を持つファンに、この本を読んでもらいたいと思ったのが翻訳のきっかけだそうです。
SNSの宣伝告知により、24時間で100冊以上が売れるという快挙を達成しました。
審査員特別賞(賞金5万円)
Amazon賞
「やればできる」が身に着く 小学生 新体力テストの攻略本 著者:岩﨑 千治
イースト賞
「ふたごべん おべんとうづくりから気付いた、生きるということ」 著者:chica
近代科学社賞
「管弦楽法の基本」 翻訳: 平沢奏汰 著者:Nikolai Rimsky-Korsakov
インプレスホールディングス賞
「一刻一生」 著者:池田青谿
インプレス賞
「消費税法 無敵の一問一答 課否判定一覧集」 著者:川上悠季
NextPublishing賞
「ウェイトトレーニング -実践編-」 著者:山本義徳
ネクパブPODアワード2019
■応募条件
インプレスR&Dが運営する「著者向けPOD出版サービス※1」を利用し、2018年1月以降にAmazonにて出版済み、かつ2019年1月31日時点でAmazonにて販売実績※2のある書籍が対象です。
(昨年度受賞書籍は対象外とします)
■応募方法
応募条件をクリアした書籍に対し、エントリーに関する案内メール※3をお送りします。メール記載のエントリーフォームより登録してください。エントリーフォームでは、出版に至る経緯や出版後に体験した事柄などを伺います。これらは審査時に評価対象とさせていただきます。
(案内メールが届いていない書籍はエントリーできません)
■応募受付期間
2018年8月13日(月)〜2019年2月10日(日)24時
■審査基準
出版内容、企画アイディア、革新性、デザインクオリティなど、さまざまな観点で審査を行います。特に、出版することで得られた新たな体験、出版によって起こった変化など、出版体験そのものも評価対象とさせていただきます。
■賞金
最優秀賞(1作品): 賞金50万円
優秀賞(3作品): 賞金30万円
審査員特別賞(6作品): 賞金10万円
※該当作品がない場合、受賞無しとすることがあります。
■結果発表
2019年3月上旬に選考委員会にて審査・採点し、受賞者には選考委員会より2019年3月中旬までにメールにて通知します。
主催: 株式会社インプレスR&D
協賛: Amazon.co.jp
※1 出版ブランド開設サービス利用者の場合、エントリー資格は著者ではなくサービス利用者に与えられます。
※2 5冊程度を目安とします。
※3 週一回の配信を予定しています。
エントリー作品一覧
「ネクパブPODアワード2019」にエントリーされた作品です。作品名をクリックすると、Amazon.co.jpの販売ページに移動します。
作品が生まれた背景、作品に込めたメッセージ、読者の反応、出版で得られた体験などを基準に受賞作品を決定します。多くの読者のみなさまの評価が重要となりますので、この機会に是非ご覧ください。
なお、判断材料として、それぞれの作品の販売実績等を元にしたメダル(金・銀・銅・なしの4段階)を付けています。参考資料としてご利用ください。
「販売数」は、2018年1月からのAmazon.co.jpでの実売冊数を基準に評価しています。
「販売週」は、2018年1月からのAmazon.co.jpで1冊以上売れた週が何週あったかを基準に評価しています。
(※販売開始日から1カ月以内の書籍については新刊のマークを表示します。)
「レビュー数」は、2018年1月からのAmazon.co.jpのオンデマンド(ペーパーバック)のカスタマーレビュー数を基準に評価しています。
メダルにはAmazon.co.jpのカスタマーレビューページへのリンクを設定していますので、レビュー内容をご確認いただけます。