清水 則雄さん
正直、大変驚いております。
この度はこのような光栄な賞をいただきましてありがとうございます。
皆さんのような素晴らしい方を差しおいて、我々が受賞させていただいたということ、本当に感謝しております。
国の天然記念物であるオオサンショウウオという生き物は、文化財保護法という法律で厚く保護されているように見えるんですけれども、実は消滅のピンチを迎えている、と我々は思っています。
「あと20年経ったら本当にいなくなるんじゃないか」僕たちはそのような情報を、30年間地域で調査をしていたおじいさんから聞いたわけです。
そんなことはないだろう、と思って一緒に調査を続けてみると、その現状がどんどん明らかになってきました。その中で僕たちは、こういったことをもっと人に知ってもらわないと、オオサンショウウオの環境は良くならないねということで、講演会をしたり、 LINE のスタンプを作ってみたり、授業をしてみたり、はたまたテレビや新聞に出たりしてみたんですけれども、それらをいくつやっても実はまだまだ多くの人には伝わっていませんでした。
そこで山崎くんと僕たちが考えたのが、片面が四コマ漫画で、もう片面は専門的な解説(という形の本)。講演会では深く話を伝えることはできても、広い人に伝えることができない。 LINE のスタンプでは広く伝えることができても、深い内容を伝えることはできない。このPODの書籍は、「より深く、より広く」を実現できる機会を与えてくれた、素晴らしい媒体だと本当に感謝しております。
こういったものでより広く訴えることで、オオサンショウウオの未来を何とか明るいものにしていきたいと思っておりますので、皆さんご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、私の家族や地域の皆さんには本当に色々と支えてもらったので、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
山崎 大海さん
今回は本当にチャレンジでした。
僕自身も、マンガを描くこと自体、全く初めてでした。
実績のない人間がいきなり世に作品を出すということは、通常ではなかなか考えられないことだと思っています。探り探りで描き始めて、この本の完成までに2年半ほどかかっています。
その間に支えてくれた、たくさんの方々のおかげで続けることができました。そもそもこれをやってみようという発想に至ったこと、そしてこれを世に伝える媒体を準備してくださったNextPublishingさんには本当に改めて感謝をしています。
大変嬉しい気持ちでちょっと胸が熱くなっているものがありますが、このエネルギーをまた次の作品に変えて、どんどん活動を広めていきたいと思っています。今日はありがとうございます。
国の特別天然記念物であり、生きた化石とも言われる、オオサンショウウオの保全活動を30年にも続けてこられた方の遺志を継ぎ、いままさに保全研究に取り組んでいらっしゃるお二人による共著です。忘れられたことで消滅の危機に陥った生き物を救うためには「たくさんの人に知ってもらうこと」が不可欠。そのために、様々な方法で情報発信を進めてこられましたが、「よりわかりやすく、深く、多くの人に」を実現する究極の形として、POD出版を選んだそうです。
「オオサンショウウオと暮らすための50のこと」は、研究の最前線、かつ専門家レベルの内容を、子どもでも楽しみながら読めるようにかわいらしい漫画にしたという、その内容のバランスとテンポの良さ。著者たちのこれまでの多岐に渡る活動が、今回の出版を経て、オオサンショウウオ保護施設のオープンや、イラストが地元小学校のキャラクターとなるなど、更に加速していることを高く評価しました。
グランプリ 受賞理由
どの著者もすばらしく、グランプリの選考は非常に難航しました。決め手となったのは、書籍の完成度の高さ、そして、その書籍を生み出すまでの多彩な活動を審査員の多くが高く評価し、グランプリに選出しました。
TwitterなどのSNSを使った情報発信だけでなく、YouTubeの活用など、これらのプロモーション活動はPOD出版を行う多くの著者にとって参考となる点を高く評価しました。また、その活動の成果として、これまでに出版した4点すべてが数千冊以上を売り上げており、販売実績でも高い成績を維持している点も優秀賞選定の決め手となりました。
「アスリートのための最新栄養学(上)」は、著者がはじめてPOD出版した書籍で、予約段階で28位にランクインするなど、POD出版の新しい可能性を証明しました。
ネクパブ栄誉賞 受賞理由
2017年よりネクパブ・オーサーズプレスで合計4タイトルを着実に出版し続けていること、SNS等を活用し出版した書籍をプロモーションし続けていること。出版した書籍のAmazonでの累計販売数が2万冊を超えたこと。そして、2018年、2019年、そして2020年と3年連続で最優秀賞を含むすべての賞を受賞し続けていることを高く評価し、ネクパブ栄誉賞を授与します。
ネクパブ栄誉賞について
「ネクパブ栄誉賞」は、ネクパブ・オーサーズプレスでの出版を通してPOD出版の普及・発展に大きく貢献されたことを表する賞として、本年より新たに設けた賞です。出版実績、Amazon PODでの販売実績、これまでのアワード受賞履歴を元に、選定させていただきます。
商業出版、自費出版ともに経験されている、政治分野でのフリーライターとしてご活躍の著者による1冊です。PODだからこそ発信できるという可能性を提示されたことを評価しました。また、著者ご自身の取材活動の熱と行動力、そしてブログやSNSでの告知、各所への献本などといった積極的な宣伝活動。そして出版をきっかけに市民団体の勉強会の講師や、ライブハウスでのトークイベントに招かれるなど、活動の範囲が拡げられていることも評価しました。
「山本太郎がほえる〜野良犬の闘いが始まった」は、政治の特定分野について深く掘り下げた内容が、しがらみや忖度から逃れにくい従来の商業出版では発売するのが難しかったようですが、そういった「大人の事情」を飛び超え、POD出版により実現されました。
プロがプロ向けに書いた貴重で具体的なTIPSながら、文章がやさしく翻訳本の雰囲気たっぷりの味のあるイラストで、中高生にも面白く役立つ内容であること。宣伝活動として、書籍の内容からピンポイントでピックアップしたものを「今日の膝打ちポイント」と題してSNSで発信しているというユニークさ。また、内容が非常にニッチで商業出版では成りたたないような企画でも、POD出版ならそれを本当に必要としている人のために実現可能であることを実践された点を高く評価しました。
「賢いトランペットプレーヤーの渡世術」は、世界各他で演奏してきたベテランのプロが、現場の実体験から得た「トランペット奏者の想定外トラブルあるある」への対処法を、駆け出しのプロプレーヤーに向けて質疑応答形式でアドバイスするトランペットの教本の翻訳本です。本書の翻訳・監修者である杉山さんはこれまでに数十冊もの教則本、翻訳本を手掛けてきましたが、本書は内容が専門的すぎることから出版社での編集を断られたことから、ご自身でのPOD出版にたどり着いたそうです。
数十人にもなるメンバー、しかも本作りの経験が全くないところからチームパブリッシングを実現されたこと。マニアによる「シンセ自慢」「シンセ愛」が詰まった本の内容。プロやアマの垣根を超えて、コミュニティの拡がりを作り出している著者たちの活動内容。そして何よりも(実際はとても大変だったそうですが)非常に楽しそうであることを高く評価しました。
「しんせ本 by synthAtion」は、Facebookの人気シンセサイザーコミュニティの管理人が発起人となり、コミュニティメンバー1000人突破を記念して作られた本です。一般的なシンセの出版物は主にプロが主役ですが、数多く存在するアマチュアでも主役になれる本を作ろう、内輪に向けた本ではなく、世の中のシンセ好き、シンセに関わる人にも発信したいという思いが詰め込まれています。
このたびは素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。
本書は、私が創作した折り紙の作品の、作り方を伝えるために書かれたものです。折り紙は日本の伝統文化ですが、古くからあるものばかりではなく、日々新しい作品が生まれる、創作の最前線でもあります。本書には、易しいものからマニア向けの難しい作品まで、いろいろな作品の作り方を収録しました。作り方を、間違いのない、わかりやすいものとするため、ツイッターでテスターを募り、各作品で複数の方に監修していただきました。ありがとうございました。
また、本書では「子供向けでない折り紙」という売れない分野を扱っています。マイナーな分野で新人が個人出版をすることは、従来、お金のかかる難しいことでしたが、アマゾン、ネクパブのオンデマンド出版により、印刷費、在庫や流通について心配することなく出版できました。そのおかげで、多くの方に、折り紙の新しい面を伝えることができました。大変ありがたく思っています。
著者の創作折り紙の折り図が12種掲載された同書籍は、日本の伝統的な遊びである折り紙を人に伝えるため、講習・動画配信・PDF販売・電子出版などあらゆる方法を試したものの苦戦、その後SNSを通じて読者から紙の本を希望されたことがきっかけでPOD出版に至りました。
制作段階では第三者を介した折り図の理解度・実現度を図るためのテストを実施、出版後は、弊社サイトのカスタマーレビューをもとに折り図の解説動画を配信するなど、個人出版でありながら「読み手に伝わること」を意識されている点を評価しました。
また現在も、価格やページ内容の調整を試み販売拡大に力を入れていることも、PODの強みを積極的に活用している点として評価しました。続編の出版を期待しております。
「戦艦ポチョムキン」からデジタル編集まで、映像編集を志す人にとって、一冊で全体が見渡せる書籍です。歴史を振り返り、名画のカット割りの解説も丁寧で、初心者にもわかり易く書かれています。縦二段組、545頁の大著で、索引も充実しており、著者の執筆への熱意を感じました。
子供がなりたい職業の上位にYouTuberが入り、Zoomでのイベント配信なども盛んになる時代。送り手側として、更に上を目指したい人に「カットとカットを繋ぐ基本」を教えてくれます。40年以上に亘って、テレビ報道の映像編集の世界で働いてこられた方が、人生の集大成として、後世に残るPOD方式で出版されたことに敬意を表します。
まず、タイトルに惹かれました。「お陰様で」は本書を通じて伝えようとされている著者の人生観を端的に表しており、「Viva88」は著者の現在のご年齢なのです。
そのタイトルの上には「QR-Video Book」とあります。どのようなものかと言いますと、従来の紙出版物の中に随所にQRコードを張り、読者はネットを介してYouTubeへつなぐことで、対象とする画像と音楽/音声を再生して併せて楽しむことができる、というのです。
つまり、紙の印刷情報+画像情報+音声情報をマルチに享受できる仕様としているわけです。そのような先進的・革新的な出版物を、難聴を抱えたご高齢の女性が構想し実現されたことに、驚きを禁じえません。PODに限らず、今後の様々な出版物が取るべき方向性の一つを具体的に示してくださいました。
内容は、著者の子育てから起業、家族・親類との交流、趣味の範囲を超えた技芸(大正琴)のお話まで、その半生を通じて体験されたエピソードが満載されています。そこには、「親子関係」「夫婦関係」「女性の自立」「環境」「エネルギー」「人種」「憲法」などに関する問題提起が、率直かつ素朴に語られていて、まことに痛快でした。まるで、NHK「朝ドラ」を観ているような気分にさせていただきました。
また、その時代背景とご家族との関係が評者のそれと重なる所も多く、家族愛に溢れた著者の人生観に強い感銘を受け、琴線に触れた次第です。
全盲の視覚障害者である著者が、音声PCを使用して独力で企画・執筆・編集・出版を行った、革新的な本です。障害の有無にかかわらず、誰もがその存在を否定・排除されることなく、お互いの違いや価値を活かす喜びを分かち合える社会。そういった「インクルージョン」の本質を体現しています。
近年でこそオーディオブックや音声読み上げの普及により、電子書籍のアクセシビリティは改善されつつありますが、紙の本は電子化や点字翻訳が必要であり、情報取得の面でさえまだハードルがあります。それが今回、POD出版を活用して自らの手で紙の本での情報発信を成し遂げられたことは、まさに「出版インクルージョン」の実践であり、他の障害当事者の方へも出版の夢を拓く大きな一歩です。
表紙のアートをはじめ、著者自身によるスポーツ、まちづくり、教育の活動事例の解説が大活字でわかりやすく、また、学会誌・地元新聞への掲載や、東京オリンピック・パラリンピックへの提案、国連の掲げるSDGsとの紐づけなど、今後の出版予定を含む幅広い活動実績にエールを送ります。
20年以上前になりますが,今はなき名ばかりの出版社で,DTP編集と執筆をやっていた時期がありました。ISBNつきの自身の著書の見本印刷本を初めて手にしたときの喜びは今でも忘れ得ません。
DTP編集にはある程度の慣れとソフトが必要で,その点では,アマゾンPODも敷居が低いとは言い切れません。それでも,出版経費ゼロで本が作れるのは間違いなく画期的です。そこで,より多くの方に私と同じ感動を経験して欲しいと思い,趣味仲間にPOD出版を持ち掛け,作品集のレイアウトと編集を引き受けました。初めての本という方が殆どで,完成した本は大好評でした。
キンドルもサイト情報も便利ですが,内容によっては紙の本が適するものが,今でも多々あります。特に,マイナーな情報の啓発や,個人的な内容であっても紙の本に出来るこのシステムを,より多くの皆さんに利用してもらえるようになれば,新たな紙文化が生まれるかも知れませんね。
最後に,入賞のことなどは思いもせず,アワードに応募しましたが,大変嬉しく思っております。有難う御座いました。今後も数撃ちゃ当たる(かも?)ということで,新刊を乱射しますので,宜しくお願いします。
はじめに圧倒されるのは,掲載された、第1次世界大戦で活躍した軍用機模型の写真の数々。模型の数は総数392機。特に1/32の56作、1/48の15作については、1作ごとにエンジン、コクピット内部などのディテールアップ写真が掲載されており、1機ごとの当時の写真と共に、実機についての解説もある。これだけの模型を一人で製作し、実機についても詳細に調べ上げた著者の熱意には脱帽するしかない。
そのほとんどが複葉機で、プロペラは木製、翼は布張りなどの記述に牧歌的な印象を受ける半面、第1次世界大戦において、これが最新兵器であったことも事実。飛行機への情熱と、戦争の悲惨。個人的には宮崎駿監督の「風立ちぬ」を思い出した。
著者の次作『飛行機の発展の裏事情』を楽しみにするとともに、準備されているという、編集人としての出版活動にも期待したいと思います。
カラー印刷をサポートしているPOD出版ですが、色調整は非常に困難です。そのため、写真集はPOD出版にとってハードルの高いジャンルのひとつです。その難しい写真集のPOD出版にチャレンジしたのが、プロの写真家である福岡さんでした。
入稿データと印刷の色の差をじっくりと研究し、どの程度補正をかければ写真集として満足できる品質になるか、その取り組み自体がPODの可能性を発見するものであり、実際に作品として多数の写真集をPOD出版した点を高く評価しました。
当初は都内にて授賞式を開催予定でしたが、緊急事態宣言発令により、急遽Zoomを使ったオンライン授賞式に変更しての開催となりました。
これまでは表彰対象を「作品」そのものとしていましたが、3回目の実施となる2020では、「作品」とそれを産み出した「人」をたたえるアワードとして企画しました。
どんなジャンルでも、厚い本も、薄い本も。
内容も表紙も、自分の思うままに作れる、まさに本のDIY。
プロ・アマ、年齢、ジャンル問わず、どなたでも出版・応募できます。
「できないよね」と思っていたことが「できるんだ!」になったこの新しい出版方法で、あなたならではの本を世に出してみませんか?
ご応募お待ちしています。
POD(ピーオーディー=プリント・オン・デマンド)は、紙の本を1冊ずつ作ることができる技術です。
多数のご応募、ありがとうございました。
英語ディベート 高校授業用テキスト (教員用) A New Introduction to Debating in English Book 3
ネクパブ公式Twitterにて、応募作品を紹介ツイート中!
Tweets by PUBFUN_self2019年 12月2日(月)
2020年 3月31日(火)
受賞資格は原則としてアカウント所有者であるユーザーに付与されます。
インプレスR&Dが運営する「出版ブランド開設サービス」を利用して出版している書籍は対象外となります。
2020年3月31日をもちまして応募受付を終了しました。 多数のご応募ありがとうございました!
#ネクパブPODアワード
応募後は、ぜひソーシャルメディアで作品を紹介し
本の存在を多くの人に拡めましょう!
※該当者がいない場合、受賞者なしとなる場合があります。
出版内容、企画、革新性、オンデマンド出版ならではの活用方法、作品に込めたメッセージ、デザイン、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などを活用したPRの努力・工夫など、さまざまな観点で審査を行います。出版することで得られた新たな体験、起こった変化、読者の反応など、著者自身の出版体験そのものも評価対象となります。
各賞に選ばれた方は、授賞式への出席のほか、メディア取材、弊社WebサイトやSNSへの掲載をお願いすることがあります。
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