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CASE STUDY

パブファンセルフ出版体験談

トップ > パブファンセルフ出版体験談 > Facebookでつながった仲間で、同人誌をアマゾンで出版

CASE STUDY 同人誌

メンバー全員が主役になれる本。
初めてだったけど、なんとか完成しました。

SNSでつながった仲間たちでの出版を実現した 高橋 峰生さん、高橋 聖さん(synthAtion)

左:高橋 峰生さん、右:高橋 聖さん

左:高橋 峰生さん、右:高橋 聖さん

※記事中では、インタビュー当時のサービス名(ネクパブ・オーサーズプレス)で表記しております。

本を出版したきっかけ

自分たちで作る本なら、大きくカラーで出られる!(笑)

僕はシンセサイザーが趣味なんです。でも周りに好きな人がいなかったので、シンセを通じた友達や知り合いがほしくて、2年半くらい前にsynthAtionというFacebookコミュニティを作りました。これが初めてのSNSでした。

人をいっぱい集めて何かやりたいとか、そういう気持ちは全然ありませんでした。ただ一緒にシンセの話をしたり、お酒を飲んだりできればと思っていただけ。メンバー3〜4人からの気軽な気持ちでのスタートでしたが、気がつけば100人、200人となり、現在は2,000人弱の規模になっています。最近は外国人の方も増えてきました。

コミュニティメンバーが1,000人を突破したとき、記念になることをしたいなと。最初は皆さんが所有しているシンセの音を収録したオリジナルDVDの制作を考えたんですが、かなりコストがかかりそうだと。そこで、メンバーの機材自慢のような本を作ろうと思いつきました。

なぜ本なのかというと、それは憧れです。シンセを始めた頃から『キーボード・マガジン』や『サウンド&レコーディング・マガジン』を読んでいたんですが、カラーででっかく載せてもらえるのは当然ながらプロだけですよね。でも自分も出てみたい、って。

プロの機材を紹介する本は色々と出版されてますが、その素人版があっても面白いんじゃないかとも思いました。メンバーの中には、世界に何台かしかないようなビンテージ機材を持っている方もいますしね。

そこで、「自分たちで作る本なら、プロみたいにカラーでバーンと大きく載ることができますよ!」と出たい人を募ったところ、プロからアマチュアまで60人ほどのメンバーが集まりました。やっぱり僕と同じように、「出たい、見せたい」って人は多いんです(笑)。

高橋 峰生さん

NextPublishing Authors Pressを選んだ理由

制作頓挫の危機。どうする!?

聖さん 実は最初は、全く別の個人出版サービスから出版する予定で進んでいました。出版経験のあるメンバーが制作実務を買って出てくださり、原稿や写真も順調に集まり始めていたのですが……その方が本業で忙しくて手が回らなくなり、制作が全く先に進まなくなってしまったんです。そうこうしているうちに、出版を予定していたサービスがいつの間にかつぶれてしまっていて!

かといって私たちは本を作ったことなんてないし、どうしようと。しかも私は彼(峰生さん)と違って、シンセの音楽は大好きなんですけど、機材のことはほとんどわからないんです。

とはいえ企画の言い出しっぺは彼なので、ここは私がカバーするしかないと思って、制作作業を引き継ぐことに決めました。ネットで調べて比較して、「Amazonで本を売ることができる」「販売価格を自由に決められる」ということが決め手になり、ネクパブを選びました。

高橋 聖さん

実際に本を作ってみて

経験者不在での制作再開。正直なところ、無理だと思った

聖さん 別サービスからの出版を予定していた段階では、本のサイズはA4で進んでいたんです。でも、ネクパブのAmazon POD(プリントオンデマンド)ではA4はカラー印刷に対応していないので、まずは出来上がった部分までの原稿データを一回り小さいレターサイズに修正する必要がありました。

その原稿はAdobe Illustlatorというソフトで作られていたんですが、私は使ったことがなかったのでまずソフトを買うところからの始まりでした。で、シンセって横文字のアルファベットが多いんですが、原稿のレイアウトが縦書きで進んでいたので、それに合わせて作るのが不慣れなこともあって本当に大変でした。

メンバー座談会の記事制作では、録音された会話を聞きながら文字に起こしていくのですが、これも初めて。知らないアーティストや機材の名前もたくさん出てくるので、検索したり人に聞いたりして正しい表記を調べました。

正直、作っている最中はもう辛くて……。でもこれを成し遂げたら、きっと自分にとってプラスになるという思いもあったんです。初めての経験をしているということもあるし、これだけ多くの人が参加してくれる本は、彼(峰生さん)だからこそ作れるんだと思って頑張りました。分からないことだらけのままではありつつも、何とか完成したって感じです。

自分たちに本作りの知識がなかったための苦労はたくさんありましたが、ネクパブを使う上では、特にやりづらかったことはありませんでした。

峰生さん 彼女が「私がやる」って言ってきたとき、正直なところ無理だと思いました。だって、やったこともないのに。それなのに、2週間くらいで「こんな感じでいい?」ってサンプルをあげてきてくれたんです。それを見たときに、もしかしたらなんとかなるのかも、って思いました。

そこから3〜4か月、寝る時間を削って進めてくれました。凄いですよ。人を集めるなどは僕がやりましたが、作る部分で苦労してくれたのは彼女ですね。

こんな感じで、出版まで一気にこぎつけられたわけではなくて、かなり時間がかかっています。進行が遅れているのに、状況を知ったメンバーのみなさんが「ゆっくりでいいから、体を壊さないようにね」って言ってくれて、ありがたかったです。

左:高橋 峰生さん、右:高橋 聖さん

本作りでこだわった点

カッコいい表紙が並ぶ中でも目立つよう、あえてダサく

シンセって、上は何千万円から下は数千円まで、値段もピンキリなんです。そうなると高い機材を持っている人が優越感を持ちがちですが、自分たちのコミュニティでは、そういった考えは持ち込まないようにしています。同じくこの本でも、安い機材は後ろのページ、有名な人は絵的に映えるように前の方に……ということはしないで、みんな平等になるようにバランスを工夫しました。

メンバーが登場するページの原稿や写真は、各自で用意してもらいました。見せ方は人それぞれの要望があって大変でしたが、みんなが主役になれるような本を作りたかったので、全体の統一感よりも、なるべく各ページを希望に近づけるように頑張りました。

表紙は、もっとカッコよくしてほしいという意見もありましたが、あえて素人っぽくダサく作ったんです。商業誌みたいなカッコいい表紙にしちゃうと、Amazonで検索されたときに埋もれちゃうじゃないですか。あえて「しんせ」って大きくひらがなで書いて違和感を出し、「この本はなに?」って思ってもらえるようにしました。

表紙をめくると、いきなりコミュニティのイベントで貸し切った電車の写真(『しんせ本』のヘッドマーク付き!)とか、巻末には卒業アルバムみたいなページもあります。扱っているものが機械なので冷たい感じの誌面になりがちですが、機械は人間が使ってこそ成り立つものなんだ、ということを伝えたかったんです。

著作権のことも全く分からなかったので、詳しいメンバーにアドバイスをもらいました。例えば表紙のイラストも、実物のシンセそのままではなく、好きな機材をベースにアレンジを加えています。

多くの人が関わる本なだけに、最初の段階でお金のこともクリアにしておきました。これもメンバーがアドバイスしてくれたんです。「面倒だとは思うけど、売上金の流れなどははっきりさせておいたほうがいいよ。後々に揉めることなるかもしれないから」って。

しんせ本 by synthAtion

出版後の状況・反響

出版をきっかけに、コミュニティに参加してくれる人も

やっぱり、特に誌面に登場しているメンバーはすごく喜んでくれました。自分がこれだけ大きく載るってなかなかないじゃないですし。

貴重な機材やプロとしてご活躍のメンバーも載っているので、それを目的に買ってくださる読者も結構いらっしゃいます。Amazonで「シンセサイザー」で検索すると『しんせ本』が上位に表示されることもあって、それをきっかけにコミュニティに入ってきてくださる方も増えています。

大学の図書館や国会図書館、浜松市楽器博物館などにも、メンバーが本を手配してくれました。多くの人が関わっていることで、自分だけでは思いつかないようなアイディアや気付きをもらえるという心強さがありますね。

機材紹介だけならネットでもできますが、やっぱりモノとしての本は特別感があります。未経験でも、やればできるもんだな、という達成感もありました。なので、もし本を作ろうか悩んでいる人がいたとして、やりたいという気持ちが少しでもあるのなら、「やってみれば絶対できる」って思います。

こんなに多くの人と1冊の本を作りあげるという経験は、誰もができることじゃないですよね。長くコミュニティをやっていると色々な問題も出てきますが、できるだけひとつひとつに誠実に対応して、そういった信用の積み重ねで多くの方々が集ってくださり、「本作りも任せてもいいかな」って思うようになってくれたんじゃないかなって思います。

今後の活動予定

やっぱり、音も聴かせたい

聖さん やりきった感があるので、自分としては一旦これでおしまい(笑)。でも次にやるとしたら、今回とは全く違う内容になるよね?

峰生さん やっぱり楽器は音を聴かせてなんぼという面があるので、自分がメンバーのお宅に訪問して、トークやシンセの音を聞かせたりというのはやってみたいですね。本にダウンロードコードをつけるとか。

あと、シンセサイザーに特化した即売会イベントもやりたいんです。本やオリジナルCD、手作りの機材なんかも売れるような。直接のコミュニケーションは大事にしていきたいですね。普通の場所じゃ面白くないので、廃墟を借り切ったりして!

左:高橋 峰生さん、右:高橋 聖さん

プロフィール

高橋 峰生 さん
『しんせ本』を出すきっかけとなったFacebookコミュニティ、synthAtion(シンセーション)の代表で、本書の発起人。音色にこだわりを持ちながらもキャッチーで聴きやすいポップスで活動する音楽ユニット、shizuk(しずく)で作編曲をしている。普段は建設業の代表。

高橋 聖 さん
shizukの作詞とボーカルで活動している。本書では編集を担当。

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